6月12日、佐賀市のアバンセにおいて設立記念講演会を開催。有明海再生に関心を寄せる研究者、漁業者、企業、一般県民、行政関係者など、約270名が参加されました。
第1部基調講演では、当機構の楠田理事長が有明海の現状と問題点を説明したうえで「有明海を豊饒(ほうじょう)で人々に安らぎを与える海として再生することが目標であり、再生機構の課題として ①有明海再生ビジョンを明確にすること ②再生ビジョン達成のための方法論を確立すること ③再生への方策を体系化すること等を挙げ、再生機構が研究者間、関係機関同士のコーディネータ役(つなぎ役)を担い、有明海再生への道筋を明らかにする」と再生に向けた方針を明らかにしました。 |
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楠田理事長 基調講演資料より |
有明海に関わる現在の根幹的問題点とNPO有明海再生機構の役割 |
★有明海を統一的に管理する法律・組織が必要である |
★有明海の全容に関わる科学的知見・解析が少ない |
★環境改善のための技術開発を必要としている |
★水産業に対するビジョン・WTOへの対応策が必要である |
★環境を保全するには節度と負担がいることの認識が必要である |
★有明海に関わる情報を循環させる必要がある |
★有明海再生の知を人類の財産化する必要がある |
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