平成19年2月3日 第5回有明海講座を開催しました


 2月3日(土)に「第5回有明海講座」を佐賀市アバンセにて開催しました。当日は県内外から有明海に関心のある一般の方、大学の研究者、漁業者など約50名の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回は、九州大学 大学院 理学研究院 地球惑星科学部門の下山 正一先生に、「有明海と佐賀低平地の成り立ち」と題してご講演いただきました。

■講師プロフィール

 九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門助手 専門:第四紀地質学、古環境学
貝化石と火山灰を用いて過去約 60万年間の九州の地殻変動と環境変動を研究しておられます。佐賀低 平地と、有明海の特殊な堆積環境についての研究の第一人者でもあられます。
また、当機構干潟分科会委員として、当分科会が実施している調査研究にご尽力いただいております。 

■講演内容

有明海の干潟の堆積環境や海岸線の変遷、陸化の推移について、写真やイラストを用いて分かりやすくご講演いただきました。
佐賀市金立町にある縄文時代の東名(ひがしみょう)遺跡の紹介や、アサリの出現時期の話もありました。今は人間活動等の影響で貝類がいなくなっていると考えられますが、アサリの出現は150年前程から見られ、それは人間活動も絡んでいるという話は驚きました。質疑応答では有明海と吉野ヶ里の関係についてもお話しいただきました。
参加者アンケートでは「自分が生活している佐賀の土地がどうやってできたのか少し分かりました」等のコメントをいただきました。


(当日配布資料より)                                (当日配布資料より)

H19.02.03 有明海講座 講演録