平成18年9月30日、大川市において、大川 市環境シンポジウムが開催されました。
当シンポジウムは大川市が主催し、有明海がん ばれサミット協議会の協力を得て開催されたも ので、当機構が大川市からシンポジウムの企画・運営について委託を受けて実施しました。
当日は、有明海再生に関心を寄せる市民を始め、 福岡県、佐賀県などから600名が参加されました。
第1部では、当機構の楠田理事長から「有明海再生への道しるべ」と題して基調講演があり、有明海の現状、環境劣化の因果関係、そして有明海再生への道についてお話しがありま した。
また、鳩山衆議院議員からは「地球環境と地域環境」と題して基調講演がありま した。
第2部「再生への道を目指して」 と題されたパネルディスカッションでは、楠田理事長をコーディネーターとして、環境省閉鎖性海域対策室高橋室長から環境省の有明海に 対する取り組みなどについて、福岡県環境部の角部長から、県の立場からの有明海に対する取り組みについて報告がありました。
さらに、当機構の荒牧副理事長からは、有明海の歴史を知る、有明海の食を楽しむ、有明海での様々な人と出会う、そんな有明海をとおしての楽しみを皆さんに伝えていき たいと、市民活動家の視点からお話しがありました。
大川市長からは、このシンポジウムを機に、我々のアイデンティティーの基礎になっ ている有明海、筑後川の偉大さをもう一度認識し直し、みんなで、知恵を持ち寄って有明海を再生していく、新しいきっかけになれば本当に素晴らしい事だと結ばれました。
シンポジウム 「有明海の再生をめざして」~地球環境と有明海~
(開催趣旨)
内湾であり陸域に囲まれた閉鎖性海域である有明海は、日本一の干満の差による雄大な干潟などの美しい景観と特有な生態系を有し、さらにその恵まれた自然条件ゆえに古くから漁場として、また産業活動や海上交通そして憩いの場として沿岸地域の人々の生活を支え、心に安らぎを恵み続けてきた豊鏡の海でした。
これは、有明海沿岸地域が共有しうる唯一の財産であり文化でもあります。
しかしながら、豊鏡で人々に安らぎを与えてきた有明海で今、貴重な干潟や葦原の喪失などによる環境の悪化が進み、また貴重な生物の生息にも変化が生じており、 生物種・個体数の減少や漁獲量の減少が生じております。このままでは有明海の環 境はさらに悪化の一途をたどり、ひいては沿岸地域全体の環境にも大きな影響を与えるものと危倶されます。
このような現状を踏まえ、学識者・有識者・行政関係者によるシンポジウム開催をとおして有明海の再生への道筋を探るとともに、有明海が自然と人間との共生の場であることを広く沿岸地域内外にアピールしていこうというものです。
<講演>
演題
①「有明海再生への道しるべ」 楠田哲也北九州市立大学大学院教授
②「地球環境と地域環境」 鳩山邦夫衆議院議員
<パネルデ、イスカッション>
テーマ「有明海の再生をめざして」
コーディネーター楠田哲也北九州市立大学大学院教授
パネラー
鳩山邦夫衆議院議員
荒牧軍治佐賀大学教授
高橋康夫環境省閉鎖性海域対策室長
角敬之福岡県環境部長
植木光治大川市長
大川環境シンポジウム ポスター
H18.09.30 大川市環境シンポジウム 講演録
※冊子の講演録と体裁が異なる場合がございます。
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