平成20年6月9日 ミニシンポジウム」を開催しました


有明海再生に関するシンポジウムシリーズ◆第4弾◆レポート

「数値シミュレーションモデルによる有明海再生策のあり方に関するミニシンポジウム」

 有明海再生に向けての数値シミュレーションモデルとしては、潮汐・潮流、貧酸素水塊、物質収支、物理現象などの個別モデルや、流動・水質・生態系等を網羅した総合的な評価モデルなどが開発されています。今回のミニシンポジウムでは、文科省科学技術振興調整費「有明海生物生息環境の俯瞰的再生と実証試験」で有明海再生を推進する支援ツールとして開発された生物生息モデルの結果に基づいた再生策のあり方について講演をしてもらい、モデルが実際の有明海再生に向けてどのように活用できるのか等について議論を深めました。

概要は次のとおりです。

 大串浩一郎准教授(佐賀大学)より調査研究のマスタープランを通してのモデルの開発適用の現状と、モデルの問題点について説明がありました。
堀家健司氏(いであ(株))より平成17~19年度文部科学省重要課題解決型研究「有明海生物生息環境の俯瞰型再生と実証実験」で開発された「生物生息モデル」を中心に、有明海再生の指標種とその評価モデル、低次生態系モデル、再生策等への活用に向けての講演がありました。
総合討論では、大串准教授をコーディネーターに、大和田教授(熊本県立大学)、中嶋雅孝氏(九州環境管理協会)、速水祐一准教授による討論がなされた。特に中嶋氏からは「マクロに視る有明海の生態系」として説明があり、各人からは堀家氏の「有明海生物生息モデル」に関しての意見等が述べられました。  

(←会場の様子)

当日は約80名の方にご参加いただきました。

 

H20.6.9 ミニシンポジウム講演録