平成21年5月24日 有明海研究意見交換会(CPDS認定)を開催しました。


 

 平成21年5月24日(日)、佐賀大学理工学部都市工学科大講義室(佐賀市)にて「平成21年度有明海研究意見交換会」を開催しました。
 当日は県内外から大学、企業の研究者、一般の皆様や行政関係者など約60名の方々にご参加いただきました。
 第一部では、当機構が平成19年度に有明海再生に向けた環境改善技術の開発等に関する研究に対して助成した研究、平成20年度に委託した研究の発表を行いました。 。

発表者
テーマ
備考
下山 正一
(九州大学 助教)
有明海干潟における貝類漁場の地質学的研究
~豊かなアサリ漁場の地史を解明する~
平成19年度
助成研究
齋田 倫範
(九州大学 学術研究員)
護岸建設による有明海の潮流減少と成層化について
平成20年度
委託研究
田端 正明
(佐賀大学 名誉教授)
海水中の鉄の濃度変化と珪藻プランクトンの発生と因果関係
平成19年度
助成研究

 第二部では、まず、いであ㈱大阪支社の堀家副社長と佐賀大学濱田准教授からシミュレーションの現状等について課題提供していただいた後、九州大学小松教授に今年度、佐賀県から受託している「有明海再生方策検討事業」で検討の対象となる有明海湾奥部の再生策についての意見交換会を行いました。
  シミュレーションで検討する再生策の提案を呼びかけたところ、調整池排水の排水方法の工夫が再生策の一つになるのではとの提案がありました。

【参考】有明海再生方策検討事業とは  これまでの研究や取組で提案されている再生策の具体例を実施した時の潮流の変化、赤潮・貧酸素水塊の発生状況などについて数値解析などにより検証を行い、地域毎の特性に応じた効果的な再生策を検討し、有明海湾奥部の再生に寄与するもの



 H21.05.24 有明海研究意見交換会 講演録