「有明海のなぜ?」シンポジウム【第5回】
~有明海の環境変化はどこまで科学で解明されたのかまた、今後の進むべき方向は~
■開催日 平成23年2月19日(土) 開場12:30開演13:00~17:00
■会 場 佐賀大学 理工学部6号館1階 都市工学科大講義室 (佐賀市本庄町1番地)
【開催趣旨】
「有明海を豊饒で人々に安らぎを与える豊かな海として再生する」という理念のもと、有明海の環境悪化の原因を総合的に研究し、再生策を提言することを目的に、平成17年6月にNPO法人有明海再生機構を10年期限で設立し、中間点の5年を経過した。
中間点におけるこれまでの到達点を確認することを目的に昨年3月から、有明海再生を考える際、最も重要なノリ養殖、タイラギ、貧酸素、干潟底質について4回のシンポジウムを開催し、討議を深めてきた。
また、諫早開門問題に関する福岡高裁判決で有明海再生への機運が高まっている中、急遽、有明海再生に関する緊急フォーラムを開催した。
そこで、有明海再生を目的とした各プロジェクト推進やその評価などに携わった関係者が一堂に会し、これまでの4回にわたるシンポジウム、緊急フォーラムの成果を受け、これまで進められてきた調査・研究で明らかになったこと、社会的関心が非常に高く、緊急的な課題となった開門調査問題、有明海再生に向けて今後取り組むべきこと今後の課題として残っていること、などについて議論する。
■プログラム
開会 主催者挨拶 ・来賓挨拶
第1部 有明海調査研究の到達点
基調報告
「有明海調査研究で科学技術はどこまで解明したか」
有明海再生機構 副理事長 荒牧軍治
第2部 パネルディスカッション
<有明海の豊かさを次世代に~里海の思想を取り入れて~>
コーディネーター
有明海再生機構 理事長 楠田 哲也(※)
パネリスト
九州大学 教授 経塚 雄策
西海区水産研究所 部長 小谷 祐一
環境生態工学研究所 理事長 須藤 隆一(※)
熊本大学 教授 滝川 清(※)
佐賀大学 准教授 速水 祐一
長崎大学 教授 松岡 數充
九州大学 教授 柳 哲雄
(※):平成18年12月21日に「委員会報告」をまとめられた環境省有明海・八代海総合調査評価委員会(委員長 須藤隆一)の委員)
テーマ1 有明海再生に向けて何をすべきか
基調報告
「里海を目指した瀬戸内海の取組」 九州大学 教授 柳哲雄
テーマ2 開門調査が科学的に成果あるものとするために
基調報告
「開門による流れ場の予測」 九州大学 教授 経塚雄策
佐賀大学 准教授 濱田孝治
平成23年2月19日(土)に佐賀大学理工学部6号館都市工学科大講義室(佐賀市本庄町1番地)にて第5回有明海のなぜ?シンポジウムをテーマ「有明海の環境変化はどこまで科学で解明されたのかまた、今後の進むべき方向は」と題し開催しました。
平成17年6月に10年期限で設立した当機構が、中間点の5年を経過したことから、これまでの活動を振り返り、これからの活動を戦略的に進めていくため、有明海再生を目的とした各プロジェクトの推進やその評価などに携わった関係者の方々をお招きし、昨年3月から実施してきた「有明海のなぜ」シンポジウムの総括として開催しました。
第1部では、当機構から、社会事象、自然現象など有明海を巡る動きとともに当機構の設立背景や主な活動を報告した後、「有明海調査研究の到達点」と題し、平成18年12月に環境省の有明海・八代海総合調査評価委員会がまとめた委員会報告に加え、これまで当機構で取り組んできた研究、佐賀大学や九州大学などの大型プロジェクトの研究成果、シンポジウムで議論、勉強してきたことを中心に報告したところ、修正意見もなく、目的の関係者の共通認識が図られたものと思います。
お招きした有識者の方々から「現状がよく理解できたし非常に感銘を受けた。 是非、文章化して資料として残して欲しい。」
「地道に地元で研究を重ね、生物、物理、化学など違う分野を統合して有機的に発表されたことがよかった。」と高い評価をいただきました。
※詳しくは
平成 22年度 第5回「有明海のなぜ?」シンポジウム・有明海再生に関する意見交換会・有明海講座 講演録」をご覧ください。
H23.02.19 第5回「有明海のなぜ?シンポジウム」 講演録
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