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有明海にまつわる人々

img03.png井手 芳夫
いで よしお
川副特産品直売所「むっちゃん」オーナー 佐賀市川副町

有明海のことはこの人に聞け。写真を撮ってもらっている北村さんから、幾度となく言われていた。ようやく暑い夏の日、井手さんが経営しているむっちゃんを訪ねることができた。
さっそく有明海の話を聞く。これまで疑問に思っていた二つのことを質問した。一つは船の上から長さ8メートル近い海苔ヒビの支柱をどんな方法で、海に立てるのか。支柱をそれほど大きくない船の上から立てると聞いたことがある。私の想像力では、せいぜい棒高跳びの人のように支柱を海に突き立てるのか?狭い船の上でそれは不可能だろう。うまく突き刺さったにしても、もっと深くと思ったときはどうするのか。井手さんは笑いながら、海底に水圧ポンプで穴を開けると答えた。そこに、支柱の1本1本を手で突き刺していくと教えてくださった。納得。しかし、ネットで調べると佐賀の有明海では:約2,073,307本の支柱が立てられると書いてある。漁が終わるとそれをまた片付けなければならないだろう。大変な作業である。飛行機の上から見ると、整然と並んだ色とりどりのヒビと支柱。こんな作業があったのか。
もう一つは牡蠣の養殖のこと。以前、「佐賀の牡蠣養殖では、牡蠣の稚貝がついたヒビを「つっ転ばかす」。この時もイメージでなかったが、次の話に移っていて、「つっころばかす」とはを聞くことがでず、そのままになっていた。井手さんは、稚貝のついたヒビを横に寝かす。稚貝をばらまくのだ。よその牡蠣はヒビを海に縦に吊るしたままだけど、稚貝が育ったらそれを養殖場に、ばらまく。有明海の干満の差が美味しい牡蠣を育てているようだ。直売所を始めたのは、生産者でいるより、それを売ること・広めることの方に楽しみを見つけたという。お店で白えびやクラゲを買って帰った。ここでは、美味しいと評判の川副の「光樹とまと」も販売もしており行列ができるほどだという。川副町の新鮮野菜と有明海の海産物なら「むっちゃん」と、全国商工会連合会でも紹介されている。前回に登場してもらった「まえうみ」の店長吉開さんも、井手さんに、もっと話を聞かなければならない」と言っていた。最後に「有明海の再生は」と聞くと「牡蠣礁」の再生と答えた。

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川副特産品直売所 むっちゃん
佐賀県佐賀市川副町西古賀47-9

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