佐賀県のまつり・イベント
1月
ふな市
鹿島市の浜町で300年以上も昔から続く伝統行事「ふな市」。鹿島では二十日正月に「ふなんこぐい」を供える慣わしがあります。
「ふなんこぐい」は昆布で巻いた鮒をダイコンやゴボウなどと一緒に煮込んだ郷土料理ですが、この「ふなんこぐい」の鮒や野菜を売る「ふな市」が、毎年1月19日に肥前浜宿酒蔵通りに立ちます。その昔、商家や酒造元、網元などは奉公人や蔵男たちを主座に据えて労をねぎらい、ご馳走を振舞いました。このような席には普通、鯛料理が出されますが、有明海ではあまりとれず、そのうえ高価だったので、鯛によく似た鮒を代用したのが「市」の始まりと言います。
竹崎円座祭
竹崎観世音寺で毎年1月中旬頃に行われる祭りです。藁で編んだ円座を空高く上げ、落ちてきた円座を竹槍で受け止めることで年の吉凶を占うと共に幸運を射止めようといった願いを込めて行われる祭りです。
御手水の的射り
御手水地区に古くから伝わる祭りで毎年1月8日に行われています。景行天皇がこの地に立ち寄り手を洗ったことが地名の由来とされ、そのときの戦勝祝いに武将達が腕試しに弓矢で的を射たのが「御手水の的射り」の始まりとされています。1300年以上前から伝わる祭りです。「御手水」の名青竹とかずらで作った弓に青竹の矢をつがえ、「東西南北」や「鬼」と書かれた的をめがけて矢が射られます。「東西南北」の的を射ることで四方を清めて悪魔を払う、「鬼」の的を射ることで悪魔を退治して家内安全、五穀豊穣、天下泰平を祈るといった意味があります。
竹崎観世音寺修正会鬼祭り
竹崎観世音寺で毎年1月上旬頃に行われる国の重要無形文化財に指定されている祭りです。俗に鬼祭や裸祭とも呼ばれ、赤い鬼副が鬼箱を持ち出しふんどし姿の男たちがぶつかり合う様は圧巻です。県の重要無形文化財に指定されている童子舞も祭りの中で演じられます。
もぐら打ち
毎年1月14日の夕方から道越や竹崎で行われる行事です。竹などの先に藁を巻きつけた「もぐら打ち」を作り、各家々を廻り、庭先や家の周囲を打って廻ります。もぐらの害を防ぐためや家の繁昌、豊作などの祈りが込められた行事です。
2月
初午祭
稲荷大神が京都伏見の稲荷山の三ヶ峰に鎮座されたと伝わる2月最初の午の日、祐徳稲荷神社にて初午祭が行われます。商売繁盛、大漁豊作、家内安全が祈願されるほか、境内では平戸神楽、面浮立、一声浮立、民謡などが奉納されます。
星祭(節分祭)
毎年2月4日に竹崎観世音寺で行われる祭です。護摩焚きや豆まきが行われ、家内繁昌、無病息災、交通安全などを仏に祈ります。
3月
佐賀城下ひなまつり
佐賀藩36万石の城下町にひと足早い春の訪れを告げる佐賀城下ひなまつり。藩主鍋島家の歴代婦人たちが愛用した風格ある雛人形や雛道具、佐賀藩の裃の文様である「鍋島小紋」を纏った愛らしいおひなさまや、佐賀を代表する伝統工芸「手織り佐賀錦」を纏ったきらびやかなおひなさま、300年の歴史を誇る和絨毯「鍋島緞通」で飾るおひなさまなど、色とりどりのおひなさまが飾られます。佐賀市内に点在する歴史的建物とともに、上質で雅やかな美のひとときを堪能できるお祭りです。
鹿島酒蔵ツーリズム
佐賀県鹿島市では、市内で製造される酒類と地域が持つ文化や歴史を合わせ国内外へと情報発信するとともに、鹿島へ来て頂けるように、あらゆる取組みを行い、蔵元だけでなく鹿島市の地域全体への活性化に寄与することを目的とし、全国に先駆けて「鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会」を設立、「鹿島酒蔵ツーリズム」を推進しています。鹿島の酒蔵を巡り、蔵人と触れ合い、彼らが造る酒を味わう。その酒が生まれた土地を散策しながら食や文化、歴史を全身で楽しむことができます。
5月
鹿島ガタリンピック
道の駅鹿島のある七浦海浜スポーツ公園で行われる、鹿島を代表するイベントのひとつ鹿島ガタリンピックは日本一干満の差が大きい(6M)広大な有明海の干潟を利用した、干潟の上で行う運動会です。昭和60年から始まったイベントです。
市民の手で行われるこのイベントは、日本全国、海外から留学生約10カ国も参加して、参加者2000人、観客動員数は約35,000人の大イベントです。
毎年参加申し込みが殺到しますので、公式ホームページをチェックしていただき、早めに申し込みをお願いします。
流れ灌頂
竹崎観世音寺に400年以上伝わる祭りです。竹崎の沖合いをめぐる漁船が鉦や太鼓を打ち鳴らし、お経を唱えながら先祖の菩提を弔い、漁獲物の魂を静めるとともに、漁の安全を祈願します。
6月
えつ銀色祭り
幻の魚と言われる、筑後川に遡上するカタクチイワシ科の魚エツの魅力を発信。期間中、登録店舗で「えつ料理」が楽しめます。「橋の駅ドロンパ」にて特設会場を設け、新鮮なえつ料理を安価で楽しめ、筑後川観光遊覧船体験ができるほか、有明海産ノリを使った地元名産の「海苔汁」を振る舞われます。
7月
銀天夜市
白山名店街を中心に期間中の毎週土曜日に行なわれる夏恒例のイベント。40年以上も続く中心商店街の代表的なイベントです。参加型イベントの開催など、毎週もりだくさんの催しがいっぱいです!毎週土曜は親子連れで賑わいます。
沖ノ島詣り
大漁豊作を祈願するため10数艘もの漁船が海岸に停泊し、無数の明かりで灯された船上で鉦や太鼓を打ち鳴らします。船に灯した明かりが水面で揺れ、太鼓や鉦の音色が幻想的。船出の時、有明海の中心沖の島を目指す様子は壮観です。夏祭りは沖の島まいりの日に合わせて開催され、面浮立の奉納・屋台や盆踊り・抽選会などもあります。
全日本カブト虫相撲大会
全国の子どもたちが日頃かわいがっている自慢のカブトムシを相撲、力比べなどの競技に出場させるイベントです。毎年県内外から多くの子どもたちがエントリーしています。
かに供養祭
一年間に食されたカニの霊を慰めるとともに、豊漁・商売繁盛への祈りを込めた行事です。竹崎観世音寺にて神事を行ったあと、海岸に移動し竹崎カニやその稚カニを放流します。たら竹崎かに旅館組合の主催で行われます。
きゅうり封じ祭り
竹崎観世音寺の護摩堂内のお地蔵さんに胡瓜を供え、護摩を焚いて法要祈願したあと、家内安全、無病息災などの様々な願いを書いた和紙を胡瓜に結びつけ、本堂裏の胡瓜塚にひとつひとつ丁寧にほうり込み祈願する祭りです。
8月
佐賀城下栄の国まつり
JR佐賀駅から佐賀城跡へ続く佐賀のメインストリート佐賀市中央大通りを会場に開催される佐賀の夏の一大イベント「佐賀城下栄の国まつり」です。佐賀市民総参加のまつりとして、楽しいイベント盛りだくさん。迫力満点の花火大会も開催されています。
祐徳夏祭り
祐徳稲荷神社横の錦波川での鮎つかみ大会ほか、夜は盆踊りなど多彩なイベントが行われます。夏越の大祓を兼ねたお祭りです。
鹿島おどり
昭和37年大水害の翌年から市民が元気になるように始まった祭り。踊りは「鹿島一声浮立」・「鹿島小唄」「鹿島節」の3曲をすべて踊れることが参加の大前提となっています。こどもからおとなまで市民総参加型イベントとして練習会の参加は必須です。参加者も観客も一体となって楽しめるイベントとして毎年成長し続けています。
千灯篭
山浦分校跡の敷地内にある天満宮で、神事と山浦面浮立、鉦浮立の奉納があります。地元の方だけの小さな夏祭りですが、鉦浮立と面浮立の両方が伝承されています。谷あいの小さな集落で川沿いの棚田をバックに行われる道行は昔ながらの情景です。
琴路神社通夜(とおや)
琴路神社で毎年8月31日に行われる、二百十日祭。風除けのお祭りで、別名一番通夜とも言います。「夜を通して浮立を奉納する」ことから通夜(とおや)と言われています。16地区の氏子による奉納があります。当日は夕方から夜半にかけて、各区に伝わる鉦、笛、太鼓など浮立の賑やかな音色が響きます。その後9月10日が二番通夜、9月20日が三番通夜と続きます。
9月
太良嶽神社秋祭り
毎年9月の第2土曜・日曜に太良嶽神社にて五穀豊穣を感謝して浮立の舞や大名行列を模した踊りなどが奉納される町内最大の伝統的祭りです。太良嶽神社は、ににぎの尊・五十猛尊・大山神・豊玉姫命(乙姫様)を祭神とし、ににぎの尊は特に浮立が好きで或年浮立の奉納をやめたら俄かに社殿が震動して境内に建っていた石祠にもひびが入ったと伝えられています。
ビーチバレー大会(太良)
毎年9月上旬頃、白浜海水浴場にて男女混合チームでビーチバレー大会が行われます。有明海を望むビーチで熱い闘いが繰り広げられます。
七浦秋まつり
県指定重要無形民俗文化財の音成面浮立、母ケ浦面浮立など、七浦地区4つの神社でそれぞれ面浮立や獅子舞など様々な浮立の奉納があります。黄金色の田園をバックに行われる道行(みちゆき)は風情があり、朝早くから県内外の写真家たちが多く集まる撮影ポイントです。
伝承芸能フェスティバル
佐賀県で最も伝承芸能が多く残る鹿島市ならではの祭典。市内をはじめ、市外、県外からも伝承芸能を招き、祐徳稲荷神社の境内で披露されます。写真コンテストも開催されるため、たくさんのカメラマンが訪れます。
10月
八朔(はっさく)祭
海上交通安全の神様を祀る海童神社の秋の大祭が八朔祭。ここでは佐賀県の民俗芸能でもある面浮立や獅子舞が奉納されます。鬼の面をかぶった地元の人たちが勇壮に舞います。戦いの勝ち鬨として始められたと言い伝えられる面浮立は、県内各地に伝えられています。
小城市芦刈ムツゴロウロードレース大会
有明海に生息するムツゴロウやシオマネキを観察しながら、健脚を競う大会です。 種目は10km・5km・3km・ジョギング・駅伝があります。
11月
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
国内外から100機を超えるバルーンが集まるアジア最大の熱気球大会です。たくさんの気球が大空を飛び交うバルーン競技をはじめ、夜の闇の中で、気球が美しく輝き、幻想的な空間を演出する「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン (夜間係留)」やかわいい形をした変型気球の祭典「バルーンファンタジア」など子どもから大人までみんなが楽しめる大会です。色とりどりのバルーンが佐賀の大空に舞い上がる光景は、この大会ならではです。
しろいしぺったんこ祭
白石では、一年の豊作・豊漁に感謝し、餅を主体にした秋まつりを実施しています。5人一組のチームで参加し、かまどに火を入れ、もち米を蒸して、杵と臼で餅をつき、つきあがったら小さく丸めてその時間と完成度を競う「餅つき競争」がたいへん賑わいます。また、農作業に欠かせない大型トラクターに5人で挑戦する「トラクター引き競争」も大いに盛り上がります。その他、いろいろなコーナーがあり秋の一日ゆっくりと楽しめ、おなかもいっぱいになるイベントです。
シチメンソウまつり
東与賀海岸に群生するシチメンソウは、晩秋になると海岸線に赤い絨毯を広げたように鮮やかに紅葉し、風物詩となっています。この時期にシチメンソウまつりが開催されます。地元の海産物などの物産販売のほか、夜間はライトアップで幻想的に彩られます。佐賀インターナショナルバルーンフェスタ期間中は、会場から無料のシャトルバスも運行されます。
七浦大収穫祭
海の幸、山の幸の収穫に感謝する収穫祭。道の駅鹿島で、浮立面の実演やわらじづくり、海苔すき体験など各イベントが行われます。
12月
祐徳稲荷神社お火たき
神社境内にて新嘗祭の夜の神事として日没から夜にかけて行われます。境内に設けられた「お山」に点火されると一斉に燃え、御本殿まで届きそうな程の大きな炎が上がります。このご神火にあたれば病気を癒し、また知らず知らずに犯した罪やけがれが祓い清められ、そして来る年の幸せを願う祈りをご神火に込めるものと言われます。収穫に感謝し、福を授ける物として、お田植祭で田植えし、抜穂祭で収穫した新米で造られた甘酒が参拝者に振る舞われます。